シミ治療をする時には、気をつけるべき点があります。一般のシミとは違う、肝斑という症状があるからです。シミとよく似た症状ですが、原因に違いがあります。一般のシミの原因は老化や紫外線の影響、肌荒れ後の色素沈着が主ですが、肝斑はホルモンバランスの乱れが疑われています。
今は市販のシミ治療薬が存在しますが、肝斑の症状の人が、一般のシミ治療薬を用いてもあまり効果がありません。根本原因が違うため、配合されている成分が上手く機能してくれないためです。ですが、市販薬の中にも肝斑治療用のものが存在します。内服薬タイプのもので、医療の現場で使われているトラネキサム酸という成分が配合されています。
肝斑治療の現場で実績のある成分とあり、信頼性の高さが特徴です。トラネキサム酸はタンパク質の一種で、比較的安全なものです。肝斑ではない人が服用しても、身体に悪影響が出ることはまずありません。肝斑は原因が一般のシミとは違うとはいえ、メラニン色素が過剰に増え、シミを作り出すこと自体は同じです。
トラネキサム酸にはメラニン色素の発生原因の一つである、プラスミンという活性化因子を抑える力を持っています。実は、トラネキサム酸自体には、ホルモンバランスを調整する力がありません。今ある肝斑の症状を治療するには市販薬は有効ですが、同時にホルモンバランスを改善する生活を送ったり、医療機関で検査を受けるなどすると、根本から改善できるようになります。