シミは顔を中心にできる、茶色や黒い色をした色素沈着のことをいいます。種類も数多くあり、40代女性が悩む肝斑、老齢化することによるシミ、そばかす、遅発性両側性太田母斑様色素斑と呼ばれる目を中心にできる青あざ、傷から色素沈着をおこしたもの、などがあります。そういったシミの治療にはレーザーを使用したりトレチノインや漂白効果があるハイドロキノンが入った軟膏、肌に良いとされるビタミン類トラネキサム酸が入った内服薬を使用することが多いです。レーザーによる治療もスイッチルビーレーザーやYAGレーザー、炭酸ガスレーザーがあります。
炭酸ガスレーザーはほくろやイボの除去に効果があります。そのため盛り上がってしまったシミを除去することができます。炭酸ガスレーザーは他のレーザーと違い黒色に反応はしません。水に反応して吸収されるのが特徴で、照射すると皮膚組織の中の水分に吸収されてしまいます。
そのときに発生する熱の力が盛り上がったシミの組織を気化・蒸散させます。唇など皮膚が柔らかい部分にも使用することが可能です。注意点はレーザー治療のため、皮膚がやけどをしたような状態になっていることです。そのため照射した部分は黒くなるので、1週間ほど保護テープなどを貼ります。
また、皮膚の内部が出ている状態でもあるので紫外線にあてない、炎症止めを使用する、炎症後の色素沈着を予防するための美白剤を使用するなどのケアが必要となります。